タージホテル勤務時代に人気メニューだった「ダールカビラ」を試作しました。作るのは退職後初めてで、何十年ぶりでした。なつかしい! 2016年5月28日のインド料理教室でご紹介する予定です。お申込み受付は3月下旬より開始する予定です。
カビラとは、ラジャスタンの砂漠地方の遊牧民のことをさします。その遊牧民が好んで食べる豆料理「ダールカビラ」。今回はブラックウラド豆を使います。ブラックマスールを使う場合もあります。
ホテルのメニューにある料理ですが、今回のダールカビラに関しては、ベースが家庭料理なので、シンプルで簡単です。初心者の方にも、特にオススメいたします。
先日、同じ豆を使ったダールマッカニ―を紹介しましたが、ダールマッカニ―はリッチな味わいで、ダールカビラはサラサラのグレービーで軽い仕上がりになります。
最近、ホテルの料理を紹介するのがマイブームの理由。
タージホテル勤務時代に、ホテルのインド料理レストランで出していたメニューをご紹介するのがマイブームです。2007年にインド料理教室をはじめた当初は、シンプルなスパイス使いで失敗のない家庭料理を中心にご紹介してまいりました。この2〜3年は、受講生様のリクエストなども取り入れ、多少の入手難スパイスなども使ったり、スパイスの種類もたくさん使う料理も紹介してまいりました。
自分の中で「プロの料理は若干面倒」「失敗のリスクが家庭料理よりは高い」「材料費も高くつく場合が多い」「入手難な材料を使うことがある」などの理由から、積極的には紹介してきませんでした。でも、近頃気配を感じるようになったのです。(笑)私に求められているのは、プロの作り方に近い料理なんだと。確かに、家庭料理であれば、インド人のお友達に教えてもらってもいいわけで。ということで、私にしかできないことをやっていこうと、徐々に方向転換を模索中です。
私の意識が変わってきた理由は、明らかに受講生の皆様のレベルが上がってるのも一因であります。ご自宅で作ったレッスンメニューの写真をたびたび拝見するのですが、この料理でこのレベルまでいけるなら、もっとプロ仕様に寄せても問題ないなという感じるのも理由の一つです。
Dal Kabila