震災から4年の歳月が過ぎました。
11日は雪が降ったりやんだりと、
あの日にとてもよく似た1日でした。
吐く息は白く、凍てつく空気の中で
『死因の多くは溺死ではなく凍死だった』
と聞いたことを思い出しました。。
悪天候ではなく、発見が早かったら
流されたけど助かったかもしれない命が
たくさんあったことをその時に知りました。
あの時、テレビでは報道されなかった
現地でしか知りえない見たこと、
聞いたこと、感じたことがあります…。
きっと一生、心の重荷となって消えないんだろうと思います。
先日、4年にしてやっと友人のご家族が見つかりました。
遺骨の一部だけでしたが、家に帰ることが出来ました。
みんな元気で頑張っています。
今ではたくさんの笑顔に出逢えます。
だけどまだまだなのです。
たくさんの人で賑わっている日の
映像ばかりが流れています。
しかし、平日は閑散としているのです…。
避難者数は、約23万人に上ります。
行先が決まっていないのに、仮設住宅を
出なくてはならない方々もいらっしゃいます。
震災後は、復興支援で売れていた農畜水産物も、
2年・3年と経つにつれ、売れなくなってきています。
それに加え、地元の福島は風評被害でも苦しんでいます。
福島のお米は、放射性物質の全量全袋検査をしています。
全量全袋検査をしているのは、日本でも福島県だけです。
東日本大震災での死者は、福島県は1612人(行方不明者202人)でしたが、
避難生活の長期化に伴う体調悪化や自殺などで亡くなった震災関連死は、
福島県が最多の1884人と、直接の犠牲者を上回ってしまっています。
…自殺…
『気づいてあげられたら』『言ってくれれば…』
なんて言葉をよく聞きますが、気づいたら?言ったら?
ほんとうに助けてあげられたのでしょうか…?
もしそれが出来る方がいらっしゃるのなら、
なぜ自殺は増え続けるのでしょうか…。
命に関しては、自分が無力すぎて時々吐き気がします。。
ひとりの力はとても微力です。
だけど、これからも自分に出来る精一杯のことを
ずっとずっと続けていきたいと思います。