2013年11月25日(月) 酸性雨と森林衰退

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Nice!
☆今日から秋学期の後半が始まりました。
 秋学期の前半は7つの授業を取っていましたが、後半は3つです。
 10月に指導教官から「もっと研究しなさい」というお叱りをいただきましたが、
 それ以降も、授業の宿題と毎週の英文読みに追われて、研究の方は全く進んでいませんでした。
 これからは、授業の宿題にかかる時間が減る分、研究する時間ができそうです。
 
☆今日から始まった授業は「環境生態学特論」。
 1回目の今日は「酸性雨が善玉か悪玉かという議論に定説はない。森林衰退問題は複合要因からなる。」
 ということを、先生ご自身のデータを使って解説してくださいました。
 例えば、酸性雨中の硝酸(HNO3)は土壌の酸性化・森林被害につながる(悪玉)
      →しかしNは窒素肥料でもあり、森林の成長を促進させる効果もある(善玉)
      →森林の生育期間が延長されると、晩霜害の危険が出てくる(悪玉)
      →そして森林衰退 という説もあると知りました。
 日本の森林衰退問題、特に都市部のスギの衰退について、先生ご自身は、
 「酸性雨の役割は少ない。大気汚染の影響も少ない。近年の温暖化、ヒートアイランドによる
 大気乾燥の影響が大きい。」とお考えです。
 森林研究は研究室ではできない、実験室での小さな植物の成果はそのまま大きな樹木には
 当てはまらないから、樹のそばまで行って、高い樹の観察にはやぐらを組んで上り下りを繰り返して、
 データを取るのだそうです。時間割りの都合で選んだことが申し訳なくなる授業でした。
 
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夕食です。胚芽米ご飯、鮭の鍋照り焼きのサラダ添え、鯖威張る=サバイバル鍋、キムチ納豆。