2013年11月24日(日) 10年修行の原則

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Nice!
☆秋学期の前半の授業で「発達動機づけ特論」を受講し、
 『人が学ぶということ』*(今井むつみ・野島久雄・岡田博之)と
 『「わざ」から知る』(生田久美子)を読みました。
 伝統文化におけるわざ(技ではなく、あえて「わざ」です)の取得の特徴について、
 型と形の違い、内弟子が習得できて通い弟子にはできないことは何か(内弟子制度の教育的意義)、
 「わざ」の世界に独特の言葉の役割などから考え、
 現在の教育(おもに学校教育)における学びと比較しました。
 
☆伝統文化に限らず、職人さんの仕事でも、あるいはスポーツでも、
 「様々な領域を通じて、一流の熟達者は平均して4時間の集中した練習をほとんど休みなく行っている。
 それ以上の練習では集中力を持続するのが難しくなり、疲労につながる。
 つまり一流の熟達者は極度に集中した意図的な練習を、後に支障が無いように持続できる最大の時間、
 行って」(*165頁)いて、その期間は最低10年、「10年修行の原則」なのだそうです。
 
☆毎日4時間を10年続けるのは並大抵のことではありませんが、
 でも、私はこれを読んだとき、じわじわーっと嬉しさがこみあげてきました。
 頭の良し悪しとか、才能云々なんて気にしなくていい、
 1つのことを一生懸命コツコツ続けていれば、いつかきっと道はひらける…そう信じて、
 今日やるべきことを、めいっぱいやるだけなんですね。
 
☆今日の勉強関係は、27日の研究会用のレジュメ作り。
 朝食前の2時間で終わらせるつもりが、午前中いっぱいかかりました。
 午後からは、28日用の英文読みを始めなければと思いながらも、
 小泉武夫さんの『缶詰に愛をこめて』を読み始めたら止まらなくなり、そのまま…。 
 缶詰購買意欲を猛烈に掻き立てられています。