☆秋学期の前半の授業で「発達動機づけ特論」を受講し、
『人が学ぶということ』*(今井むつみ・野島久雄・岡田博之)と
『「わざ」から知る』(生田久美子)を読みました。
伝統文化におけるわざ(技ではなく、あえて「わざ」です)の取得の特徴について、
型と形の違い、内弟子が習得できて通い弟子にはできないことは何か(内弟子制度の教育的意義)、
「わざ」の世界に独特の言葉の役割などから考え、
現在の教育(おもに学校教育)における学びと比較しました。
☆伝統文化に限らず、職人さんの仕事でも、あるいはスポーツでも、
「様々な領域を通じて、一流の熟達者は平均して4時間の集中した練習をほとんど休みなく行っている。
それ以上の練習では集中力を持続するのが難しくなり、疲労につながる。
つまり一流の熟達者は極度に集中した意図的な練習を、後に支障が無いように持続できる最大の時間、
行って」(*165頁)いて、その期間は最低10年、「10年修行の原則」なのだそうです。
☆毎日4時間を10年続けるのは並大抵のことではありませんが、
でも、私はこれを読んだとき、じわじわーっと嬉しさがこみあげてきました。
頭の良し悪しとか、才能云々なんて気にしなくていい、
1つのことを一生懸命コツコツ続けていれば、いつかきっと道はひらける…そう信じて、
今日やるべきことを、めいっぱいやるだけなんですね。
☆今日の勉強関係は、27日の研究会用のレジュメ作り。
朝食前の2時間で終わらせるつもりが、午前中いっぱいかかりました。
午後からは、28日用の英文読みを始めなければと思いながらも、
小泉武夫さんの『缶詰に愛をこめて』を読み始めたら止まらなくなり、そのまま…。
缶詰購買意欲を猛烈に掻き立てられています。