サグ(菜の花)

0
Nice!

サグブログランキングブログランキング・にほんブログ村へサグ(菜の花)■今日は「ほうれん草=サグ」について熱く語ってみます。ほうれん草のカレーのことや、ほうれん草のことを「サグ」と言ってますが、ほうれん草=サグというのは実は、間違いです。ほうれん草はヒンディ語ではパラクといいます。サグは菜の花のこと。インドでサグカレーと言ったら「菜の花で作ったカレー」のことです。インドでは、誰もほうれん草のカレーのことを「サグ」って言いません。サグって言っているのは日本だけ。そういいながら、私のレストランのほうれん草のカレーも「チキンサグ」「マトンサグ」「サグパニール」ですが、本来なら「パラクチキン」「マトンパラク」「パラクパニール」なんですよぉ。「じゃ〜なんで、オタクの店のメニューも『サグ』なわけ?」というと得意の「郷に入ったら郷に従え」方式なんですよ。(笑)日本では「サグにした方がお客様にわかりやすい」というアドバイスに従いました。⇒ナンの形はインドでは丸い でも郷に入ったら郷に従って滴型さそしてですね、更に「ほうれん草カレー」の話をしますと、ほうれん草のカレーで最もポピュラーはものは以下の3品目。・パラクマタル(ほうれん草とグリーンピースのカレー)・パラクパニール(ほうれん草とチーズのカレー)・アルパラク(ほうれん草とじゃがいものカレー)ほうれん草カレーはベジタリアンのカレーというイメージであまり肉との組み合わせは一般的ではありません。少なくとも北インドのレストランのメニューにはほうれん草(パラク)+肉 はないと思います。(家庭料理では、ほうれん草カレーの具に肉はアリかも。)一方、サグ(菜の花)の場合はチキン・マトンとの組み合わせはアリですね。もともと「サグ(菜の花)」はインドで多く食べられるものです。そのため私の出生の地(ニューデリー)周辺では、「サグ」と「パニール」は絶対違うもの、という感じなのです。この記事の上の方で「ほうれん草=サグ」は間違いと断言しましたが、インド国内の北インド以外の地方においては「ほうれん草のことをサグと呼ぶ」地域もあるようなのです。<やや弱気それで日本で「ほうれん草=サグ」となったのかもしれません。どちらにしても、実際の料理の「見た目」がほとんど一緒。(当然、味は違いますよ。材料が違うわけですから。)もうひとつの仮説は、インドでは「ほうれん草(パラク)」は通年流通していますが、菜の花(サグ)は期間限定(季節物)なので、サグをパラクで代用するうちに、どちらもそう呼ぶようになった???■家庭で食べるサグカレー基本的にインドの家庭料理は「できたて」が一番おいしいです。が「サグ」に関してだけは、2日目、3日目がおいしいと言われています。(日本でも欧風カレーやおでんは2日目がおいしいと言いますよね。)そのため「サグ」はサグだけで作って、1日目はチーズ(パニール)を入れて、2日目はチキンを入れて、3日目はマトンを入れて、というように楽しみます。そのようなカレーはマトンサグワラ(マトン入りサグカレー)チキンサグワラ(チキン入りサグカレー)と呼ばれます。チーズはサグパニールです。⇒インドの野菜■ラニのカレーメニューラニのカレーメニューには、ほうれん草のカレーは4種類。・サグパニールチーズ)・チキンサグ鶏肉)・マトンサグ羊肉)・アルパラクじゃがいも)なぜ「じゃがいも」だけパラクなのかと言えば、、、あとから追加したメニューだからというのが一番大きな理由ですが、「ほうれん草はパラクなんだよっ」と主張したかったというよりは、「アルサグ」より「アルパラク」の方が言いやすい(語呂がいい)からという軟弱な理由だったりします。