大企業のタタグループのホテルに就職した私。最初に配属されたのはニューデリーのタージホテル。でも、そこの厨房での料理人同士の会話はなんと英語だった。私はインドの首都ニューデリーで生まれ育ちました。地図でみると、インドの北の方で、インドの南の方よりはパキスタンやネパールの方が近いです。私は、タージホテルグループに勤務中に、ムンバイで働いたことがあります。子供の頃からずっとニューデリーで暮らしていたので、ニューデリー以外の場所に行ったのは、実はこの社内異動が初めてでした。ムンバイで一番困ったのが言葉が全く通じないこと。インドは国土が広いので国内で様々な言語が使われています。紙幣には、15の言葉でその金額が書いてあります。インドの国語はヒンディ語。第二国語は英語です。ニューデリーではヒンディー語が多く使われています。ムンバイではマラーティー語が使われています。まぁそうは言っても、公用語であるヒンディー語はそこそこ使えるだろうと思っていました。でも、その考えは完全に間違っていました。ムンバイでは、ヒンディー語は全く使い物になりませんでした。同じインドなのに、全く言葉が通じないなんて、ショックでした。まるで、外国に来たかのような気分でした。最初の頃は、ムンバイにやってきたことを本当に後悔しました。コミュニケーションの手段は英語しかありませんでした。しかも、その英語も全ての人が使えるわけでもなかったので。日本も、大阪弁や東北弁などいろんな訛りはありますが、基本はみんな日本語ですよね。日本全国どこに行っても日本語が通じる日本は住みやすい国です!